療養費申請(保険適応)30mmHg以上 医師の指示書が必要です。
患者様 各位
リンパ浮腫治療用の弾性着衣(弾性ストッキング・弾性スリーブ)が療養費払いとして保険適応となります
四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣などに係る療養費の支給
≪療養費の支給とは≫
やむを得ない事情で、保険医療機関で保険診療を受けることができず、自費で受診したときなど特別 な場合には、その費用について、療養費が支給されます。
平成20年4月付より弾性着衣や弾性包帯が 療養費として申請することが認められるようになりました。
支給対象となる疾病(下記術後に発生する、四肢のリンパ浮腫)
リンパ節郭清術を伴う悪性腫瘍
悪性黒色腫
乳腺をはじめとする腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍
子宮悪性腫瘍
子宮付属機関悪性腫瘍
前立腺悪性腫瘍および膀胱をはじめとする泌尿器系の骨盤内リンパ節郭清を伴う悪性腫瘍
弾性ストッキング、弾性スリーブおよび弾性グローブの支給
(1)製品の着圧
30mmHg以上の弾性着衣を支給の対象とする。
【VENOSAN対象商品】
ストッキング5000・7000・8000、スリーブ7002、グローブ2000共にクラスⅡ・Ⅲ
※関節炎・腱鞘炎など強い着圧では明らかに支障をきたす場合などは、医師の判断により特別の指示がある場合は20mmHgでも支給。
(2)支給回数
1回の購入につき、装着部位ごとに2着を限度とする。
※ パンストタイプの弾性着衣については両下肢で1着となることから、両下肢で必要な場合も2着を限度とする。
下記①~③の場合、医師による指示があればそれぞれ2着を限度として支給可能。
①乳がん、子宮がん等複数部位の手術を受けた者で、上肢および下肢に必要な場合。
②左右の乳がんの手術を受けた者で、左右の上肢に必要な場合。
③右上肢で弾性スリーブと弾性グローブが必要な場合。
※ 前回の購入から6ヶ月経過後の再購入は支給対象。
(3)支給申請費用(購入に要した費用の範囲内:1着あたり)
弾性ストッキング 上限 28,000円(片足用は25,000円)
弾性スリーブ 上限 16,000円
弾性グローブ 上限 15,000円
療養費の支給申請の手順 (例)
申請前の準備
① 保険組合窓口で、『療養費支給申請書』を受け取り、必要事項を記入。 ※申請窓口にあります
② 主治医に「弾性着衣等 装着指示書」を作成してもらう。 ※装着指示書は弊社でご用意できます
③ 弾性着衣などの取扱機関にて購入『領収書』を発行してもらう。 ※領収書は弊社で発行できます
申請
① 養費支給申請書
②療養担当に当たる医師の弾性着衣等の装着指示書
(装着部位、手術日等が明記されたもの。発行書類によっては作成料が必要)
③ 領収書(装着指示書発行日以降の日付のもの)
④保険証
⑤印鑑
⑥世帯主の口座番号
保険組合窓口に上記必要書類を揃えて提出。(提出書類はコピーし、保管。)
・指示書は厚生労働省のHPよりダウンロードできます(弊社でもご用意できます)
・各自治体窓口にて発行の「意見書」としての書式も同様にお使いいただけます
※指示書・意見書には手数料がかかる場合があります。医療機関にお問い合わせください
・加入の健康保険組合により申請窓口が異なります
・国民健康保険の場合、被保険者が世帯主となるため、世帯主の口座に還付されます
※世帯主以外の口座に入金希望の場合は委任状が必要です
・自己負担額は3割、還付金は7割です
※75歳以上の方は自己負担額が異なります
・申請後、審査機関に支払いに際しての審査を依頼します
・ 審査機関によって、判定までの期間が異なります
・ 還付までは早くて1ヶ月前後、一般的には3~4ヶ月かかることもあります
・支給時には『支給決定通知』が郵送、1週間程で該当金額が口座に振り込まれる
【VENOSAN対象商品】
ストッキング5000・7000・8000、スリーブ7002、グローブ2000共にクラスⅡ・Ⅲ
リンパ浮腫
2008年度の診療報酬改訂で、リンパ浮腫に関して保険適用となりました。わきの下(腋窩)や骨盤腔内の広範なリンパ節郭清術を行ったがん患者さんの術後に腕や足に起こるリンパ浮腫がひどくなるのを予防するための弾性着衣(弾性ストッキング、弾性スリープ、弾性グローブ)などを購入する費用を支給することになりました。
支給対象となる疾病は、リンパ節郭清術を伴う悪性腫瘍(悪性黒色腫、乳腺など腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍、子宮悪性腫瘍、子宮付属器悪性腫瘍、前立腺がん及び膀胱をはじめとする骨盤内のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍)の術後に発生する四肢(腕や足)のリンパ浮腫です。
手続きは、まず保険者(保険証に記載してあります)から指示書を取り寄せ、担当医に『弾性着衣等 装着指示書』の作成を依頼します。弾性着衣を購入時、領収書をもらっておきます(領収書は『弾性着衣等 装着指示書』の記入日より後に発行されたものが有効となります)。
保険者に『療養費支給申請書』、『弾性着衣等 装着指示書』、領収書を提出します。このとき印鑑、口座番号がわかるものが必要になります(詳しくは各保険者にご確認ください)。
療養費に関しては、いったん代金を全額自分で支払い、その後保険者から自己負担額を差し引いた金額が払い戻されます。
一度に購入する弾性着衣は、装着部位ごとに2着までになります。前回の購入から6ヶ月後以降に再度購入した場合は、療養費の支給対象になります。製品の着圧は30mmHg以上の弾性着衣が支給対象です。ただし、関節炎や腱鞘炎で強い着圧では支障をきたす場合は20mmHgでもよいことになっています。
療養費としての申請費用は、下記金額を上限として、購入費用の範囲内になります。
◎ 弾性ストッキング 28,000円(片足用は25,000円)
◎ 弾性スリーブ 16,000円
◎ 弾性グローブ 15,000円
◎ 弾性包帯 上肢 7,000円、下肢 14,000円
ただし、弾性包帯に関しては、弾性ストッキング・弾性スリーブ・弾性グローブを使用できないと医師の指示がある場合のみが対象となります。
申請に関してわからないことがあれば、病院の相談窓口、あるいは保険者にお問い合わせください。
【リンパ浮腫とは】
リンパ浮腫は腕、足などに見られるむくみです。
乳がんでわきの下(腋窩)のリンパ節を切除したり放射線治療を受けた方、子宮がん、膀胱がん、前立腺がんなどで足の付け根(そけい部)のリンパ節を切除したり放射線治療を受けた方に、リンパ液の流れが悪くなることが原因で見られることがあります。
リンパ浮腫は、日常のスキンケア、自己マッサージ、弾性ストッキングやスリーブなどの着用により悪化を防ぐことができます。
手や足にむくみを感じたら、まず担当医に相談してみましょう。病院の相談室などを活用して、リンパ浮腫の指導や治療を行っている機関を問い合わせてもよいでしょう。
【リンパ浮腫予防のための日常生活での注意点】
リンパ浮腫は、予防と早期発見が大切です。リンパ浮腫が起こる可能性が考えられる場合、できるだけ浮腫が起こりにくいように注意しながら生活していきましょう。ただし、仕事や家事などいろいろな状況から予防的なことが十分できない場合があります。その場合でも、早期に発見して対処していくことが大切です。
日常生活のなかでも、以下のような点に気をつけましょう。
◎ 怪我や虫さされなどによる感染を避ける
患肢(乳がんの場合、乳がんの手術・腋窩リンパ節を切除した側の腕)は、リンパの流れが低下しているため、感染や炎症を起こしやすくなっています。土いじりなどのときは、手袋をしたり長袖を着用するようにしましょう。また、万が一、虫にさされたときには、ひっかいたりして皮膚に傷をつけないようにかゆみ止めの薬を塗るなどしましょう。また、日焼けの炎症でむくみが悪くなることがありますので、日焼け止め対策を心がけましょう。
◎ スキンケア
肌の乾燥や角化を防ぎ、皮膚の保湿を心がけましょう。保湿クリームは、香料なども刺激物が少ないものを選びましょう。
◎ 重いモノをできるだけ持たない
手術したほうの腕で重いモノはなるべく持たないようにして、やむを得ず持つ必要があるときには、小分けして持つようにしましょう。また、買い物などはショッピングカートを利用するなどしましょう。赤ちゃんや小さなお子さんを抱く場合には、膝やクッションなどを利用し、赤ちゃんなどの体重を分散するように心がけましょう。
◎ パソコン使用時の注意
乳がんで利き腕の腋窩リンパ節を切除した場合で、仕事等でパソコンをよく使う必要がある方は、肘を長時間圧迫することで、わきにリンパがもどっていくのを阻害しやすいので、肘枕(リストレスト)を使って手の重さを分散させたり、途中で手を休め肘の屈伸運動をするなどしましょう。
◎ 衣類について
下着などは、できるだけ締め付けないゆったりしたものを選びましょう。
【リンパ浮腫の早期発見のために】
リンパ浮腫の早期発見のために以下のことを行いましょう。
◎ 注意する自覚症状
「(患側手足が)重いような感じ」、「(患側手足が)だるいような感じ」など
◎ 皮膚の状態を観察する
指で圧迫したときに、痕が残るかどうか。皮膚が硬くはった感じはないかなど
◎ 腕や足の周囲をはかる
どこか場所を決めておき、定期的にはかると良いでしょう。ただし、足などは立ち仕事をしていると、普段でもむくみがでることもありますので、起床時など時間を決めて、はかりましょう。
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ストッキング5000・7000・8000、スリーブ7002、グローブ2000共にクラスⅡ・Ⅲ